パイピング・液状化した地盤上で農業用水路を建設 愛知県

パイピング・液状化した地盤上で農業用水路を建設 愛知県

パイピング現象とは、例えば近くの河川の水位よりも深いところまで掘削した場合に、掘削底部の地盤から突然水が噴き上げてくるという極めて危険な現象です。

人身事故もよく起こるので、十分な注意が必要です。

現場周囲の川や池などの水位と現場の掘削底部の高低差を意識に入れて施工するという、レベルの高い現場判断能力が問われます。

水圧によって土が噴き上げるという意味では、地震時の液状化現象とも同じメカニズムの現象です。

動画をご覧いただければ分かるように、この現場はパイピングを起こしつつある限界状態の現場です。

土のうやD・Boxなどの水圧を吸収する能力のある資材を使わない限り、この地盤を安定させることは不可能と言えます。

D・Box設置直後に小型重機を下ろせて施工できたことは、関係者が驚かれるところとなりました!

目次

D・Boxを用いて、パイピング現象により液状化した地盤を補強

この動画は、パイピング現象により液状化している地盤をD・Boxを用いて対処している限界状態の様子を撮影したドラマチックな映像です。

一見の価値があると思います!

液状化地盤にD・ Box

D・ Boxは、袋材の織り目の粗さによって適正な透水性能と土砂の流出防止性能を有します。

この「水は通すが土砂の流出は抑える」効果によって、敷設後直ちに間隙水圧を消散させ、地盤の液状化や土砂の流出を防止することができます。

また、D・ Box下面直下の地盤を局所的に圧密させて、地盤の支持力を増大させています。

人が全く足を踏み入れることができない地盤が、重機を載せられるほど安定した地盤になりました。

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