著書「土質力学 (基礎土木工学シリーズ 15)」

松岡 元:「土質力学 (基礎土木工学シリーズ 15) 」、森北出版、1999.

タイトル:「土質力学 (基礎土木工学シリーズ 15) 」

出版年:1999年

著者:松岡 元

  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4627426518
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4627426511

出版社:森北出版株式会社

目次

概要

これは、著者の実験、施工例など、写真類を多用して土質力学の基本を丁寧に解説した大学・高専の学生のためのテキストです。

これから土質力学を学ぶ方にぜひご理解いただければと願ういくつかの点を次に挙げさせていただきます。

① 1.1 概説(pp.1-4)

「土とは何ぞや」と表1.1土質力学の各章における土の見方、すなわち土質力学を学ぶのを難しくしている、一般にはよく知られていない点を述べています。

② 2.7 パイピング(pp.55-60)

例えば、熱海土石流災害が起こるべくして起こったことを予告しています。

③ 5.2 (4)2次元および3次元応力下の金属と砂のような粒状体の破壊規準(pp.143-149)

結晶構造で固く結ばれている金属とこっぱみじんでバラバラの砂のような粒状体の破壊条件式を両端にして全ての材料の破壊条件式を考えています。

材料力学の真理も、極めて美しいことを式と図形で述べています。

④ 5.3 (3)排水条件とせん断強度の種類(pp.155-160)

表5.2排水条件と粘性土の強度定数の種類 から分かるように、土の強度定数c、φには4種類あり、その意味を理解して使わなければならないことを述べています。

設計でよく用いるc、φは何となく用いるものではありません。

⑤ [例題] 8.2 (pp.231-233)

この斜面の安定計算は、上に用水が流れていて浸透水がある場合の大会ホールの建設時に行ったものです。

大会ホールをできるだけ用水の堤防側に寄せたいという要望があり、ギリギリの計算結果になっています。

計算のためのモデル化はしていますが、最終的な安全率Fs=1.00でした。

⑥ 8.4 (2)粘性土地盤の場合(pp.237-240)

これは、盛土した地盤の場合と掘削した地盤の場合で対象地盤の強度そのものが時間と共に変化するという注意点を述べています。土は、人間と似ている面があって、ある意味「生き物」です。

⑦ 付録 土の一軸圧縮強度の意味するもの(pp.242-247)

土の一軸圧縮強度の意味するもの(pp.242-247) 土の一軸圧縮試験は、一見円柱形のコンクリートの圧縮試験と似ていますが、その意味は全く違います。

いかに注意して、その意味を理解して使わなければならないことを述べています。

土質試験者自身がこのことを理解されていないかもしれません。

以上、いろいろ気になる点を書かせていただきました。かえって混乱されたかもしれませんが、自然物である土の面白さと恐さを知っていただければ幸いです。

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