今でこそ整然とD・Boxが並ぶ現場が多く見られるようになりましたが、かつてはひとつひとつ手作業で積み上げられた「土のう」が、軟弱地盤を生かし支えました。
今回、当時の貴重な現場写真を集めたアーカイブを公開します。
不器用ながらも確かな技術。
そこには、現代の洗練された工法へと繋がる「モノづくりの原点」が写し出されています。
「土質力学 (基礎土木工学シリーズ 15)」より
以下は「土質力学 (基礎土木工学シリーズ 15) 」の本中の写真をピックアップして掲載しております。
出版年:1999年 出版社:森北出版株式会社
「土のう」積層体による斜面安定および土圧低減方法
崩壊した斜面(高さ10m、角度60°)を砕石入りの土のう(高さ9cm程度)積層体で安定させた事例。
砕石入りの土のうは排水性能は抜群に良くて水圧はかからず、法面角度60°でも自立した。
コンクリート擁壁は日光よけ程度のものでも大丈夫。

「土のう」積み擁壁の施工状況
左)土のう積み擁壁の施工事例(高さ2m、法面角度80°)。
右)土のう積み擁壁の施工事例(高さ4.5m、法面角度75°)。
左右共に、紫外線から土のう袋を守るため、土のう表面に細い金属のメッシュ(リブラス)かけてモルタルを塗り付けた。

土のう工法による鉄道の道床部および路盤部の補強事例
「土のう」一体化工法による鉄道の道床部および路盤部の補強。
半年経過しても沈下量数mmに抑えられた。

横の河川まで3m程度しかない建物基礎の補強に土のう積層体(深さ2m、幅1m)を用いた事例
「土のう」積層体を荷重支持体として用いる方法。

土のう積層体を建物基礎の補強として用いた事例(N値=1〜2)
「土のう」積層体を浅い基礎として用いる方法(N値=1~2の場合)。
および、「土のう」を2段全面に敷きつめた状況(建物のぺた基礎の下に配置)。

「地盤工学の新しいアプローチ -構成式・試験法・補強法」より
以下は「地盤工学の新しいアプローチ -構成式・試験法・補強法」の本中の写真をピックアップして掲載しております。
出版年:2003年 出版社:京都大学学術出版会
土のう積層体による建物基礎地盤の補強事例(N値=1〜2)
「土のう」配置図とYC町におけるフーチング部/建物基礎地盤の基礎地盤の補強写真。

土のう積層体による黒ぼく地盤の 建物基礎の補強と振動低減効果
YM市における黒ぼく地盤の建物基礎補強と振動計測点の図。

土のうによる鉄道枕木の沈下対策工法
「土のう」による補強前の現場状況と施工手順と、「土のう」による鉄道枕木の沈下対策工法の断面図。

土のうによる沈下対策工法実施後の鉄道枕木の沈下量の実測値

N値と低層建物基礎下の土のう標準配置図(ベタ基礎)と土のうの連結方法

土のう積層体による建物基礎地盤の補強事例

土のう積層体による建物基礎地盤の補強事例 水浸地盤への土のう設置例

土のう積層体による建物基礎地盤の補強事例
地下水位が高かった。

土のう積層体による水浸・ヘドロ地盤の建物基礎の補強事例

土のう積層体による建物基礎地盤の補強事例

土のう積み基礎の施工事例

土のう積層体によるエレベーターピットの基礎地盤の補強事例と土のう積み杭の概念図

土のう積み杭基礎の施工事例


崩壊した斜面を土のうを裏込め材として安定させた施工事例と土のう模型積層体の一軸圧縮試験

土のう積み擁壁の施工事例(高さ2m、法面角度80°、延長約50m)

土のう積み擁壁の施工事例(高さ4.5m、法面角度75°、延長約21m)

大型土のう積み擁壁の試験施工と三宅島での施工事例

三宅島での大型土のう積み導流堤の施工事例

土のう積みアーチの試験施工事例(内幅2m)

ジオテキスタイル製の特殊土のう積みアーチの試験施工事例(内幅5m)

軟弱地盤対策 国内事例
鉄筋コンクリート3階建ての建物の基礎地盤強化 千葉県
千葉県船橋市にて、RC 3F 建物の基礎地盤強化をD・Boxで行いました。
動画から分かるように、水浸状態の軟弱な基礎地盤でしたので、まずD・Box-LS100を1段設置し、その後もう1段設置して、重機のバッケットで加圧して基礎地盤の圧密を促進させました。
これによって基礎地盤の支持力を増加させて、最終的にRC 3F 建物の建設を可能にさせました。
この水浸した軟弱な地盤状況では、D・Boxを用いない方法では、RC 3F 建物の建設は難しいと思われます。
成功事例の一つです!
提供:メトリー技術研究所(株)
住宅地を強固に支える 現代版土のう D・Box

提供:メトリー技術研究所(株)
もはや「土のう」と呼べないほど進化し、
新たに名付けられた
“D・Box(=Divided Box)”。
本工法により超軟弱地盤を改善し、
宅地地盤強化を実現。









































提供:メトリー技術研究所(株)
提供:メトリー技術研究所(株)
提供:メトリー技術研究所(株)
沼地上に農業用倉庫と駐車場を建設@京都府
京都府U市の沼地上に駐車場と作物収納庫を建設する際にD・Boxを採用しました。
7分余りの少し長めの動画をご覧いただくと、沼地地盤の極端な軟弱さとそれでも治めるD・Boxの能力の素晴らしさを実感いただけると思います。
一言で言いますと、D・Boxの袋のフィルター効果(土粒子は止めて水だけを吸収する効果)と重機のバケットの加圧による局所圧密効果によって、短時間で沼地の軟弱地盤を治めてしまうということです。
他の方法では、治めるのは不可能であると言えると思います。
一見の価値ある動画です!
提供:メトリー技術研究所(株)
紀北道路の橋脚基礎の地盤補強 和歌山県
和歌山県の紀北道路の橋脚基礎の地盤補強の様子を撮影しました。
4隅他の要所にD・Boxを敷設し、その間は透水性土木シートと砕石を用いて工事費用の削減を図った一つの例です。
どの箇所にどの程度の間隔でD・Boxを敷設するかは、地盤条件・地下水位・荷重条件などを勘案する必要があり、高いレベルの判断能力が求められます。
決して見よう見まねで行ってはなりません!
提供:メトリー技術研究所(株)
軟弱地盤関連実験
中部国際空港島のヘドロ地盤対策に、土のうの有用性を実験
中部国際空港島で、ソイルバッグによるヘドロ地盤の対策実験を行いました。
かなり軟弱な粘性土地盤でしたが、下図のように土のう(ソイルバッグ)を配置し転圧することによって、安定した基礎が得られることを検証しました。





軟弱地盤上への大型ソイルバッグの設置実験
膝まで沈むほどの軟弱地盤上に、大型ソイルバッグ(D・Box)の設置実験を実施しました。
地盤の軟弱さの度合いについては、写真下部のYoutubeの動画をご覧ください。
見学者は、異口同音に驚嘆の声をあげておられました。
大型ソイルバッグの袋の網目を通して、袋が軟弱地盤に接地する時に発生する水圧を吸収することによって、ほとんど沈下することなく安定しました。
ポイントは、接地時に発生する水圧をいかに早く吸収・消散させるかということです。
水圧を吸収する(水を抜く)ということは、瞬時に圧密を生じさせて支持力を得ているということです。
コンクリート版では、水を吸収することはできませんので、当然沈んで消えてしまいます。
実は、液状化防止と同じメカニズムで対応しているのです!
















提供:メトリー技術研究所(株)
この時の様子は、Youtubeのこちらの動画でご覧いただけます。
土のうを用いた沼地載荷試験の見学会
2008年11月28日(金)埼玉県加須市国道125号線横の沼地にて土のうを用いた沼地載荷試験の見学会を実施しました。

腰まで沈む沼地上のわずかに3~4段の土のうの上に、4枚×30段のコンクリート板(高さ約1.9m、総重量2.7トン)が堂々と立っている様を見て、見学者は異口同音に驚嘆の声を上げておられました。

世界初の「土のうによる局所圧密・強化作用」実証実験の発祥の地と、その作用を適用した沼地上の国道125号線の建設完成現場の見学は、心ある技術者にとって感動的なものでした。
振動低減対策 国内事例
高規格土のう「ソイルバッグ工法」で道路工事 北海道
北海道にて、高規格土のう「ソイルバッグ工法」による、道路の振動低減・地盤沈下抑制の対策工事を実施しました。











振動低減のために、ソイルバッグを舗装 山梨県
振動低減が必要な、砂防ダム建設のための工事用道路の建設にソイルバッグが使用されました。
軟弱路床上の大型ソイルバッグは、地盤強化と振動低減(10~20dB程度低下)をもたらします。
舗装厚さ4cmでも大型ダンプ(満載時20t)の通行に十分耐えました。
























提供:メトリー技術研究所(株)

提供:メトリー技術研究所(株)
交通振動から住民を守る D・Box 滋賀県

提供:メトリー技術研究所(株)
滋賀県H市での道路振動対策工事。
D・Boxが軟弱地盤を改善して近隣住民の日常を守ります。














提供:メトリー技術研究所(株)

提供:メトリー技術研究所(株)
水浸した軟弱地盤にD・Box-LS100(100cm×100cm×高さ25cm)を原則1段設置するだけで、人体が感じやすい周波数帯を含む 1Hz~12.5Hzの広い周波数域において、振動加速度レベルでほぼ10dB低減したことは注目に値する。
強い苦情を訴えておられた道路脇の住民の方から、良く眠れるようになったという喜びのお電話をいただいた。
道路の振動低減を実現 D・Box 神奈川県

提供:メトリー技術研究所(株)
神奈川県S市での道路振動対策工事。
D・Boxの振動低減効果がこうした道路建設でも各地で生かされています。

















提供:メトリー技術研究所(株)
120tラクタークレーンを支える 大型ソイルバッグ
120tラクタークレーンを支える、大型ソイルバッグ(D・Box)の偉力。
10dB程度の振動低減を測定しました。
「クレーン先端から吊り下げられた重錘が、ピタッと安定している」とのオペレーターの弁。
大型ソイルバッグ(D・Box)の使用は、セメント等による地盤改良よりも、はるかに安定して手軽な工法です。




提供:メトリー技術研究所(株)
こちらの写真では、土のうを敷設した地面の上に、120tラクタークレーンが乗っている様子をご覧いただけます。
これは、驚異の支持力です。
また、工事時の振動を低減できることもソイルバッグ(D・Box)工法の優れた特徴の一つです。



